未来にはばたく企業をサポート未来翔会 MIRAI SHOKAI

Challenge Meetingレポート

Report

Case.02
本質的に良い企業が正当に評価され、選ばれる社会へ。

ジョブスコア株式会社 村上祥教様

2025.8.19

プレゼンテーション

地域の中小企業が直面する採用課題

採用支援サービス「JOBSCORE」についてのプレゼンテーションが行われ、冒頭では、地域の中小企業が直面する採用課題が改めて提示されました。

学生が集まらない、企業の魅力が十分に伝わらない、入社しても早期離職してしまう、さらに採用コストが企業の大きな負担になる____こうした壁を突破するためのソリューションとして、同サービスの仕組みが丁寧に紹介されました。

JOBSCOREの特徴

具体的には、決算書データや働き方に関する統計情報をもとに、独自のアルゴリズムで企業をスコアリング。70点以上をクリアした企業だけをサイトに掲載することで、学生にも企業にも信頼感を持たせられるプラットフォームを構築しています。このスコアリングには、他社比較ができる視覚的データ表示も組み込まれており、企業側には自己分析と改善のヒントも提供されます。

さらに、学生の参加を後押しする仕組みとして「ジョブクエ」というポイント制の制度も併用。学生がシステムを通じて参加しやすいように設計されており、就職活動の入口をより軽やかにしています。

今後の展望

兵庫県を起点にしたこのサービスは、2025年7月に新システムが導入されたばかりですが、すでに内定実績も得ており、拠点拡大や全国展開に向けた拡張性も語られました。

ディスカッション

プレゼン後のディスカッションでは、参加者から多角的な意見やアドバイスが寄せられました。
「登録するだけで自社の弱みが可視化されるのは大きなメリット」「金融機関との連携が有効ではないか」「スコアリングにAIを導入すれば、より客観性が増すのでは」といった提案が出され、サービスの信頼性や拡張性について具体的な議論が深まりました。

「70点未満の企業については、採用活動の前に改善すべき経営課題のポイントが見える」といった意見や、「外部団体との連携でさらなる広がりが期待できる」といった提案も挙がりました。

また、新システムを導入したばかりということもあり、現状では学生の利用がまだ紹介ベースにとどまっていることも共有され、今後の認知拡大が注目点として話題になりました。

企業支援

ディスカッションでは、サービスが「地域企業のブランディング」に直結している点に注目が集まりました。「地元志向」「安定志向」といった学生ニーズに対し、地域企業の素朴さや真面目さを強みに変えて発信していくことが差別化の鍵になる、との意見が出されました。

さらに、参加者からは「地域金融機関の紹介につなげたい」「知人企業に広めたい」といった具体的な支援の声も寄せられ、事業拡大に向けた新たな連携の機会が生まれました。


採用市場が厳しさを増す中、JOBSCOREは単なるマッチングサービスにとどまらず、企業の変革を促し、地域経済全体の底上げにつながる可能性を示しています。