未来にはばたく企業をサポート未来翔会 MIRAI SHOKAI

注目企業インタビュー

Interview

Vol. 04

世界の人々のライフスタイルを“快適かつ賢く変える” ホテル運営のDX

株式会社GRApP 代表取締役 衣笠 達也様

■仕事編

Q.今の仕事を知った(始めた)きっかけについて教えてください。
新卒でアパレルブランドのリユース品買取販売の仕事に就きました。
その後独立して同じ業界の仕事をしながら、韓国系レディースファッションの企画販売を行い、楽天市場などのECモール内でECサイト運営をしていました。そんな時、投資家の方から「Airbnbもできるでしょ?」というお誘いを受けました。商品が「服」から「宿泊」に変わりますが、ECサイトでの運営の知見を生かし参入をすることにしました。
ペット事業は市場規模としては1兆円を超える中、大規模企業が少ない状況にあり、新規参入企業もオンラインでの事業運営をされている企業が多く、犬の教育に対して一般論ではなく、個体差を理解したうえでの教育を、全国に広げる必要性を感じたため2022年春ごろから同事業をスタート、2023年夏ごろまでには10店舗の新規開設を目標にしています。

Q.仕事内容についてご紹介ください。
(ポイントについてや、仕事によって何が変わるかを教えてください。)
1.宿泊のクラウド型ホテルオペレーション事業(ホテルの遠隔での運営)
日本の観光に対しての良さとして森林面積等、各都道府県の良さが様々ありますが、一番はセキュリティ面であると考えています。そのような中、日本人の人員減少が続いており、外国人は文化・歴史が違うため日本人が良いと思うセキュリティレベルを保つとなると難しい面もあるため、外国人をサービス従事者として活用するのは間違っていると思っています。同課題を解決するため、2018年の業法改正でホテルフロント業務を完全無人で運営ができるようになった(一部解釈が地方自治体により異なります)こともあり、全国観光地のホテルフロントの無人化・省人化をサポートして観光人員減少の課題解決に寄与したいと思っています。具体的には弊社ではクラウド型ホテルオペレーションと言っているが、業務としては宿泊者対応機能として2018年に設立したベトナム支社で雇用している現地スタッフがオペレーターとして対応。また、WEBでの作業領域として集客支援、予約対応、ニーズに応じた宿泊価格の設定等、集客支援を行っています。 民泊・ホテル・ゲストハウスの管理運営代行施設数は、国内約50棟ほどとなっています。

2.ペット事業
大きく分けて犬の幼稚園事業とトリミングサロン事業を行っています。
具体的には犬の幼稚園事業につきましては、簡単に言うと犬のしつけ、犬のお預かり、夜間犬のみの宿泊を行っていますが、犬の人間化を目的に同事業を行っています。欧米ではペットは相棒のように接っしられており、当たり前に公共交通機関に乗れたり、飲食店では犬の入店が普通にできるところが多く、駄目なところの方が珍しい状況です。日本では同レベルに達していない理由として、買主の犬の教育に対するリテラシーが低い点があるからだと思っています。そのため、店舗型でしっかり地域密着で人間の子供が幼稚園に通って様々なことを学ぶように、当社では犬の幼稚園として買主、犬のサポートを行っています。店舗としては視認性、彩光、消防法の問題が現法では求められていないため、当社の管理ノウハウを活用した不動産の再活用にも寄与できると考えています。 トリミング事業は、トリミングと聞くと「かわいくする」と言ったことが主と考える人が多い中、当社では「健康的な皮膚・被毛」に重点を置いて施術を行っています。

Q.状来目指しているビジョンについて教えて下さい。
宿泊のクラウド型ホテルオペレーション事業では、新規ホテルの施工段階から参加し、新規ホテルの管理運営サポートを事業の中心としてきたが、今後は既存のホテルに対し、売上の最大化、かつ固定費の下がるご提案をして「観光立国日本」の実現に寄与したい。 ペット事業では飼い主さんの義務として保険、ワクチン同様、子犬を飼ったら幼稚園に入園させるのを当たり前にしたい。犬への教育も行うことで犬と一緒に出掛ける空間(場所)を増やしていき、ペット・ヒューマナイゼーション(ペットの人間化)に寄与したいです。

Q.今、社内で足りてないリソースはございますか。
宿泊のクラウド型ホテルオペレーション事業では、営業人員が不足しているため、ホテル業界従事者やホテル関係が多い方が、当社サービスの代理店、協力会社となって頂ける企業を募集しています。ペット事業では、ペット可のテナントを探していますので、テナント情報を集めてくれる仲介会社・協力会社を探しています。

Q.連携したい企業(業種)はございますか。
宿泊のクラウド型ホテルオペレーション事業では不動産物件保有企業。
ペット事業では特にございません。

■プロフィール編

Q.仕事のために払った最大の犠牲は何でございますか。
休みなく働いていたため、若い時の時間

■企業概要編

Q.概要
株式会社GRApP

Q.解決している課題
人手不足(人件費圧縮)
フロント業務の無人化・省人化(「非対面、非接触」のチェックイン)

Q.顧客の価値提供・商品の特徴
宿泊のクラウド型ホテルオペレーション事業では、管理業からスタートしているため、開発から開業後の実務(建物の知見、ホテルフロントマネジメント、レベニューマネジメント、マーケティング等々)まで一気通貫で対応可能。
また、チャット、メール、電話などを使った宿泊者対応が24時間可能(5か国語に対応)「英語対応だけコールセンター対応してほしい」「集客支援だけしてほしい」等の個別対応可である。
ペット事業ではペット共生型不動産の活用(ペット共生型ホテル等)、新たな不動産価値提供を行っている。

■メッセージ

観光立国日本の実現に向けて宿運営のDXを促進していきたいと思っています。
少子化、人件費の高騰などホテルなどのサービス業を取り巻く環境は厳しくなっていきます。
弊社は人が現地で介在しなくてもスマートな宿泊体験をしてもらえるよう、クラウド型ホテルオペレーションサービスを磨いていき、小規模なホテルや、過疎地域の宿などで価値を作っていきたいと思っています。

ご回答いただきありがとうございました。

株式会社GRApP

Webサイト:https://grapp.co.jp/